スキーでは、滑走時のスピードに対応するための下半身の安定性や重心のバランスが、パフォーマンスに大きく影響を及ぼします。体幹部や体幹と脚と繋ぐ股関節周りの筋力を高めることで、滑走時の姿勢が安定し、不意に体勢を崩したとしてもリカバリーできるようになります。
また、重大な膝の怪我が多いスポーツでもあります。大腿四頭筋やハムストリングスの筋力を高めることで膝の負担を減らし、ケガを防止することも必要です。
高速で滑走しているところからスピードを落とさずにターンするためには、遠心力に負けずに体勢を保つカラダの安定性と、斜面をとらえ力強く押す下半身の筋力が必要になります。
特に股関節周りの筋力は重要で、股関節の筋力が低いとカラダの安定性は低下してしまいます。
しっかりと踏ん張った時に力を発揮できるよう、お尻の筋肉“大臀筋”を強化しましょう。
また、繰り返しターンを行っていると筋肉の疲労により、良い体勢をキープするのが難しくなり思うようなターンができなくなってきます。
常によい体勢をキープするには筋力だけでなく筋持久力も高める必要があります。
太ももの筋肉“大腿四頭筋”や“ハムストリングス”、ふくらはぎの筋肉“下腿三頭筋”、すねの筋肉“前脛骨筋”のトレーニングを行いましょう。
滑走中、ほんの些細なカラダのブレでバランスを崩したり、転倒につながる場合があります。
どんなスピードでも体勢を崩さないためのバランス能力を向上させるには、体幹部の筋力が欠かせません。
特に腹筋は重要です。
高速滑走していてカラダがほとんど動いていない場合でも腹筋は常に筋力を発揮して姿勢を保っており、ほんの少しのバランスの崩れを瞬時に立て直しリカバリーするために大きな役割を果たしています。
腹筋が弱いとスピードに負け体勢が後傾姿勢なってしまい、カラダをコントロールすることができなくなってしまいます。
腹筋を強化しスピードに負けない体幹部を作りましょう!
月【 TRメニュー A 】
火【 TRメニュー B 】
水 OFF
木【 TRメニュー A 】
金【 TRメニュー B 】
土 OFF
日【 TRメニュー A 】
以下、 B → OFF → A の繰り返し。
※練習量によってOFFを増やすなどの調整を行ってください。
スキーはシーズンがあり、雪のないオフシーズンはトレーニングが中心となります。
シーズンに入り練習ができるようになったら、トレーニング内容を 高強度×低回数 にしてトレーニング量を減らしながら継続しましょう。
スキーでは、心肺持久力よりも筋持久力が必要となります。そのため、しっかり筋肉をつけておくことがパフォーマンスアップや怪我の予防につながります。残念ながら食べ物だけで筋持久力を高めることはできません。トレーニングを行い、十分なたんぱく質を摂取するようにしましょう。
また、滑走中にバランスをとるなど常に集中力を高めておかなくては怪我につながります。運動前に糖質をしっかり摂取しておきましょう。